Nape用リポバッテリーの選定・加工についての備忘録

Nape用リポバッテリーの選定・加工についての備忘録

Napeで使うことができたバッテリーの選定・加工方法をまとめた。随時更新する。

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この記事の目的は筆者がNapeで動作確認をした事実を備忘録的に記録するものであり、対象バッテリーの動作や安全性を保証するものではありません。
バッテリーの選定や実装は自己責任のもと行なってください。リチウムポリマーバッテリー(リポバッテリー)は発火のリスクが高いバッテリーです。各自購入したバッテリーの注意事項をよく読み、適切に取り扱ってください。取り扱いの不備により発生した事故などの責任は負いかねます。
就寝中や外出中など、バッテリーから目を離した状態でのUSB充電は避けてください。

Napeで使えるバッテリーの条件

  • 3.7V、PH2ピンコネクタが採用されているリチウムポリマーバッテリー
  • 幅24 x 高さ31.5 x 厚み5.5mm の空間に収まるもの、または幅63 x 高さ20 x 厚み2.7mmの空間に収まるもの
  • ケーブル長が十分なもの(バッテリーのサイズによる)
  • PH2ピンコネクタの配線の極性が適合するもの(下記写真の通り)

なお、バッテリー持ち時間は容量によって変わる。250mAhは体感で1週間以上は保つ。

A. 買ってそのまま使えたもの(難易度★)

Amazonで購入できて、サイズがケースに収まったもの。かつコネクタ極性も合っていた(※2025年3月〜5月購入時点)ものは以下のとおり。

EEMB LP502030 3.7V 250mAh コネクタ付き

品薄で執筆現在(2025年5月)は購入できませんが、サイズ的にはボトムケースのバッテリー用の溝にピッタリ収まるモデル。

EEMB LP502030 3.7V 250mAh コネクタ付き

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EEMB LP222036 3.7V 95mAh コネクタ付き

執筆現在(2025年5月)で在庫があり翌日に届くモデル。ボトムケースのバッテリー用の溝には収まらないが、すごく薄い(2.3mmくらい)のでスイッチソケット・センサーの下でもギリギリ収まる。ケースを閉じる際にケーブルが重なって圧迫すると危険なので注意したい。

EEMB LP222036 3.7V 95mAh コネクタ付き

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B. 極性を入れ替えることで使えたもの(難易度★★)

Amazonで購入できて、サイズがケースに収まるが、コネクタ極性が逆だった(※2025年3月〜5月購入時点)もの。自力でコネクタの極性を入れ替えて修正すれば使える。

オーディオファン 3.7V 110mAh

オーディオファン 3.7V 110mAh

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PHコネクタはプラスチックの爪をピンセットなど先の細いもので浮かせることで、ケーブルが簡単に抜ける。

赤・黒のケーブルをそれぞれ抜いて、左右を入れ替えて差し直すことで使えた。

C. PHコネクタを自分で取り付けることで使えたもの(難易度★★★)

EEMB LP502030 3.7V 250mAh コネクタなし

Napeのバッテリー用の溝とピッタリサイズのEEMB LP502030 3.7V 250mAhだが、PHコネクタが付いていないものであればAmazonですぐに届く(2025年5月現在)。

EEMB LP502030 3.7V 250mAh コネクタなし

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材料と圧着工具を購入して、自分でPHコネクタをつけて使えるようにした。

ENGINEER 精密圧着ペンチ PA-09

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uxcell 2 mmピッチコネクタキット 2ピン

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金属の部品をランナーからニッパーで切り取る。

コネクタを圧着する。こちらの記事の「コネクタ圧着方法」のパートを見るとわかりやすい。

圧着できたら、極性を間違えないよう注意しながら、爪がハマるまで差し込む。

細かくて難しいのでできればやりたくない。ただ、他のPHコネクタを使う自作キーボードにも応用できるはずなので、覚えておきたい。

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掲載しているバッテリーの極性はロットによって逆になることもあり得るのでご注意を。