はじめてのカメラの選び方について考えてみた
友人にカメラを勧める機会があったのですが、やはり自分が使っているフジフィルムにバイアスがかかってしまいます。まだカメラ購入の経験がない人向けに、落ち着いてカメラの選び方について考えてみました。
おすすめ機種を紹介する内容ではなく、ざっくりとした選定の流れだけを書いています。ミラーレス一眼か一眼レフ、高級コンデジのどれかがターゲットという前提です。(これ以外のカメラ買うなら最新のiPhone買うべきと思っている)
0. まずは基礎と市場の調査
カメラに限りませんが、最低限の基礎知識については勉強しましょう。例えば、
- センサーサイズの種類
- 一眼レフとミラーレスの違い
- レンズの種類。単焦点とか。
- 最近発表された機種の機能面
- センサーサイズとボケの関係 などなど
特に、最近発表された機種の何が注目されているかを深掘りして行くと効率がいいと思います。露出の知識などは買った後でいいでしょう。
1. 自分の制約を洗い出す
制約とは例えば、
- 予算
- サイズ、重さ
です。どうしても超えられないボーダーを決めておきましょう。
2. 要件を洗い出す
だんだんシステム開発みたいになってきましたが、カメラの場合、この辺を決めておけば選びやすいのではないでしょうか。
動きもの (子供、動物、乗り物など) を撮るか
- 動画は撮るか
- 自撮りするか
- 屋内と屋外どっちが多いか
- 防水は必要か
- 極地で使うか
多分ここまで決まれば、自分が必要とするカメラがエントリー機・ミドル機・フラッグシップ機のどれかがわかります。カメラって、連写可能枚数とか、防水防塵、液晶のスペック、などでグレードが変わる場合が多いです。どのグレードもセンサーは同じだったりして、写りは同等なんですよね。自分でわからなくても、店員さんや詳しい人に聞く時にいい判断材料になるでしょう。
ポイントは、初心者だからといってエントリー機が最適なわけではないということです。あくまで要件によってグレードが変わってきます。
もし2の要件と1の予算が合わない場合、まだ買うのは見合わせたほうがいいかもしれません。
3. 見て、触って、撮る
これは一番大事なステップです。前段の話をひっくり返す様ですが、初めて買うカメラのスペックなんてこのご時世そんなに重要じゃありません。スペックで選ぶと、どんどん新しいものが欲しくなって大変ですよ。
重要なのはフィーリングです。
カメラでシャッターをきったり、絞りを変えたり、露出補正をする手順は、だんだん撮り慣れてくると自分のワークフローがリズムを刻むように手に染み込んできます。これが快感に繋がります。
僕の場合のワークフローはざっくりこんな感じです。
- 絞り優先、露出補正を±0、AWB、ISO上限付きAUTOに設定
- AFポイントを設定 (一点AF)
- 一枚撮る
- プレビューする
- 露出補正やWB変更
- もう一枚撮る 繰り返し…
人によって違うはずですが、この撮影リズムが気持ちいいかどうかが、そのカメラが自分に合っているかどうかという指標になります。気持ち良さには下記のような要素があります。
- シャッター音
- レリーズボタン(撮影ボタン)の押し心地
- ダイアルのクリック感
- フォーカスリングの重さ
- グリップ感
- メニューのUI
- AFの速度
- EVFの画質 などなど
まだリズムもクソもねーわ!って方はシャッター音が機種を候補にしましょう。
また、見た目は非常に大事です。「このカメラで撮ってる俺超かっこいい」と自分自身が思えるものを選んでください。ネットや友人や家族の意見は無視です。趣味の写真は自己満足の領域で楽しむものです(結婚式のカメラマンを頼まれたりするなら話は別ですが)。そんな趣味の道具なのに、自分が1番イケてると思うカメラを買わないでどうするんですか。機能性やレビューだけで判断して、一度も触らずに買うと、必ず後悔します。なにより、撮っていても楽しくありません。写真も当然上達しません。
逆に、自分が最高にカッコいいと思っていて、シャッターを切るたびアドレナリンが出るカメラで撮れば、毎日相棒のように持ち歩くようになりますよ。
レンズはどうすればいいか
できればキットレンズではなく、単焦点レンズで始めたほうがいいと思います。換算35mmか50mmがオススメですが、自分の好みの焦点距離のものでいいと思います。まずはそのレンズで撮りまくりましょう。
まとめ
予算は後からついてくる(きっと。)のでフィーリングで選びましょう。