EPOMAKER FEKER Alice 80でキーボード沼へ
ChatGPTを使うようになってからタイピングの量が倍くらいに増えた気がします。だんだん腕や手の甲が痛くなってきたので試しにキーボードを乗り換えてみることにしました。
本当は腕の痛みなんて新しいキーボードを買う口実だし、モノを新しくすることで大抵のことは解決すると考えるのは幻想だと理解しています。
でも腕の痛みを口実にすることで、今までに使ったことのないジャンルのキーボードを選択することができました。それがこちら。
腕の負担を抑えるAlice配列
「EPOMAKER FEKER Alice 80」です。キー配列が真ん中で分割されていて、ホームポジションに手を置くと腕がハの字になるようにキーが並んでいます。真ん中にいくにつれて高くなっていき、手を置いたときに手が無理のない角度に落ち着くので疲れにくい、というエルゴノミクスなレイアウト。Alice配列といいます。
Alice配列はこのEPOMAKER以外のメーカーからもたくさん出ていて、とくに自作キーボードの界隈で一定の人気があるようです。このFEKER Alice 80も自作キットが販売されていますが、僕がAmazonで買ったのは組み立て済みのもの。購入時17,800円でした。自作キットだともう少し安くなるようです。
打鍵感が良すぎてびっくり
Amazonで適当に買った知らないメーカーのキーボードにしては打鍵感が良すぎます。静かにコトコトと鳴りながら、スコスコした感触を感じられます。底打ち感は最小限に抑えられていて、キーのブレも感じません。
中国メーカーのキーボードって今こんなに良くなっているのか。完全に舐めていました。反省。
あとからYouTubeを見漁ってわかったのですが、自作キーボードの醍醐味のひとつに自分の欲しい打鍵感・打鍵音を追及するというのがあるようです。キースイッチの軸やキーキャップの素材にこだわり尽くし、緩衝材や潤滑剤を駆使して好みの使用感にしていく沼が存在します。
たぶんこのコミュニティの中で打鍵感の水準が異常に上がっているのでしょう。組み立て済みのデフォルトの状態でこれって、コスパ良すぎます。
カスタマイズ性も高い
とはいえちょっと気になることも。キーの押下圧がやや重いです(50g)。
これまでRazerのゲーミングキーボードを使っていたこともあり、軽くてアクチュエーションポイントの浅いキーに慣れすぎました。
ただ、FEKER Alice 80はホットスワップに対応していて、ハンダづけをすることなくキースイッチを別のものに交換できます。もう少し軽いキースイッチを買ってきて試してみようと思います。
キーのマッピングも自由に変更できます。自作キーボードで使われるアプリ(VIA)に対応していて、下手なメーカーのアプリよりもカスタマイズの自由度が高いです(Mac対応)。特に、大手メーカー品だと変更が効かないキーボード固有のFnキーなんかも、別のキーに割り当て直すことができちゃいます。
僕は親指でMac風の英数かなキーによる入力切り替えができるようにカスタマイズしました。
ゲームをするのは厳しい
FEKER Alice 80は有線の他にBluetooth、2.4GHzの無線ドングル接続が使用できます。ショートカットですぐにモード切り替えできるので、BluetoothをMac、2.4GHzをWindowsと使い分けることも可能。
ためしにぼくのWindowsの主な用途である『Apex Legends』をプレイしてみました。が、ちょっとこれはゲームには使えないですね。キーが重くて疲れるし、2.4GHzのドングルが安定せずに入力がワンテンポ遅れる場面がありました。有線接続すればなんとか使えそうって感じ。
ゲームは今まで通りRazerのキーボードを使おうと思います。
キーボード沼にハマるなら今なのかも
初めてカスタムキーボード系の製品を買ってみましたが、使用感、機能やデザインのカスタマイズ性、価格、どれをとっても大手メーカー品が霞むほどの満足感です。
キースイッチやキーキャップを物色しに、秋葉原にある遊舎工房に遊びに行ったのですが、たくさんお客さんがいて盛り上がっていました。YouTubeにもカスタムキーボード系の動画が国内海外問わずたくさんありますし、ノウハウも溜まっている感あります。キースイッチなどのパーツを扱うサイトも昔調べた時よりもたくさんあって買いやすい印象。個人的にハンダづけはやりたくないのですが、ホットスワップに対応しているパーツが増えているようなので、その範囲で楽しむのもアリなのかも。
キーボードなんていくつあってもいいので、ゆるーく沼にハマってみようと思いました。