ソニー「WF-1000XM3」初日インプレッション。コンプライで完成する装着感
やっとまともに装着できるイヤホンに出会えた。
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」を購入しました。ノイズキャンセリング搭載で左右独立接続、音質もいいと、完全ワイヤレスの一種の完成形みたいな感じで話題。スペックだけ見ると無敵に見えるイヤホン。
僕の耳は小さいらしく、今までAirPods以外の完全ワイヤレスイヤホンがまともに装着できませんでした。
ところがそんなにコンパクトなわけではないこのWF-1000XM3をダメ元で試したところ、意外にハマったんです。半球型のグリップが下側についていて、これがちょうど耳の外耳の部分に引っかかります。うまくできてます。
コンプライとの相性がめちゃいい
有線イヤホンで愛用しているコンプライ。低反発ウレタンが耳の中で膨らみ、最高の心地よさで聴かせてくれるイヤチップなのですが、WF-1000XM3でもそのフィット感を発揮してくれました。
正直WF-1000XM3に付属のイヤチップだと、フィット感は80%くらい。コンプライで99%くらいまでフィット感を引き上げることができました。僕の耳の場合、ですが。
コンプライの方が小さく圧縮できる分、耳の奥まで入るんですよね。コンプライが膨らんだあとのホールド感がまたすごい。全然落ちる気配がありません。付属イヤチップだと絶対落ちないという自信が持てなかったのですが、コンプライつけとけば電車でも気兼ねなく使えそう。
良いところ：音質、接続、ノイキャン、マイク、マルチペアリング
音質はハッキリ言って良いです。もちろん有線の同じ価格帯のイヤホンには及ばないですが、完全ワイヤレスでノイキャンでこの音を聴けるなら、正直この値段は安いと思ってしまいました。
中高音域は艶のある パリッとした音。音場感が広くて音楽に没入できます。解像感は高くないのですが、こもっているわけじゃなくて、しっとりしているイメージです。低音はもう少し締まりが欲しいかも。でもイコライザーが優秀なので、聴きたいジャンル向けに調整するのが楽しいです。
接続も、スマホで聞いている分には特に途切れることはなく、安定してました。
ノイズキャンセリング、効く
ノイズキャンセリングが欲しくて買ったわけではないので期待してなかったのですが、けっこう効きます。ヘッドホンのWH-1000XM3ほどではないと思うのですが、それでも十分。これ以上効くと気持ち悪いのでこのぐらいがちょうど良いかなぁ。
マイクも良い
音質の良いイヤホンの評価を台無しにしがちなマイクですが、まったく問題ありませんでした。Skypeで使っても相手に「音悪りぃな」って怒られることはなさそう。
端末間の切り替え
Mac、iPad、iPhoneと一度ペアリングしたことがあれば、接続したい端末のBluetooth設定でこのイヤホンを選択するだけで切り替えられます。これ、めっちゃ便利ですし、ぶっちゃけ初代AirPodsより切り替え速いです。いちいちBluetoothオフにしたり、ペアリングモードにしたりする必要はありません。
ダメなところ：iOSアプリ、Macとの相性
アプリが使いにくいです。Bluetoothでイヤホンと接続して動作するのですが、アプリを起動するたびにイヤホンとの接続待ちが5秒くらい発生します。せっかく接続が終わっても、他のアプリからに切り替えた後戻ってくると、また接続が走ります。これじゃせっかくのイコライザもめんどくさくて使ってられません。
あと、Macとの相性があんまり良くなさそうです。iPhoneだと全然途切れない接続が、Macで聞くときはブチブチ切れることがあるんです。また、Macの音量をMaxにしてもiPhoneの音量ゲージ1/3くらいの音量しか出ず、物足りません。さらに、Macだと多分DSEE HX（通常音源をハイレゾ相当に擬似変換してくれる機能）が使えておらず、音質もiPhoneで聴くより劣っている気がします。
もしかするとMac側で何か設定したり対策ができるかもしれないので、もう少し触ってみます。
メインはWF-1000XM3、サブは初代AirPodsで
とりあえず今の所は良い買い物をしたと思ってます。音楽をしっかり聴きたいときや電車の中ではWF-1000XM3を使おうかな。
ただAirPodsの手軽さと開放感は捨てがたいので、引き続き使っていきます。オフィスで仕事中とか、散歩はAirPodsで。
それにしても完全ワイヤレスは試着しないと怖くて買えないですね。大きい家電量販店だと試着させてくれるので、ぜひコンプライ握りしめて試着しにいきましょう。