撮る楽しさを教えてくれたフィルムカメラ「Canon A-1」

アイキャッチCanon A-1

僕の現在の愛用カメラは富士フイルムのX-T10。フジが大好きなのですが、以前はCanonユーザでした。今でも防湿庫の中に大切にしまっているカメラ、それが「A-1」。フィルムカメラです。実はこれが僕がまともに撮影するようになった最初のカメラ。大学生の時はほとんどこのカメラで撮影していました。

親戚のおじさんに譲ってもらった名機

Canon A-1の発売日は1978年の4月。40年前の一眼レフです。僕がこれを親戚のおじさんに譲ってもらったのはおそらく10年弱前ですが、見たこともない衝撃的なカッコよさに興奮したのを覚えています。人に「これ、譲ってください」って自分から頼んだのはこのときが初めてかもしれません。

上から見たA-1

EFマウントの前のFDマウントが採用されており、絞りの制御がレンズ側についていました。当時はこれが当たり前でしたが、A-1はレンズ側の絞りリングでの制御に加えて、ボディ側でも絞りをコントロールする操作系を採用(Avモード時のみ)。当時の感覚からすると画期的だったようです。ちなみに僕はレンズの絞りリングを使うほうが好きです。

絞りリング

軍艦部には絞り優先Avとシャッター速度優先Tvを選択するノブがあります。切り替えると窓の中の表示が絞り・シャッター速度に変わるんです。このギミック、惚れます。

軍艦部

ISO感度は入れるフィルムの値に合わせて、ダイヤルで選択します。これを間違えると自動露出で撮影したときに明るすぎたり暗すぎたりして失敗写真になります。何度かやりました。

ISOダイヤル

良いカメラ = 撮ってて楽しいカメラ

撮影は1枚1枚レバーを引いてからシャッターを押す。ガチャコン!と仰々しいシャッター音。この気持ち良さはデジカメでは絶対に味わえない。

空と木

A-1で写真を撮っていたときは、フィルムを無駄にしないように慎重に撮影していた気がします。構図もわからないなりに真剣に考えたし、夕日も「もう少し時間が経つといい色になるはず!」とか言いながらひたすら待ったし。

夕日の湖

連写もできないし、手ブレ補正なんか無いので、息を止めて脇を締めて撮りました。だからこそ現像したときに思った通りの写真が撮れてると最高なんです。

犬

デジカメのようにISO感度を自由に上げ下げできないので、だいたいISO400のフィルムを入れます。そうすると屋内だと絶対暗いのです。だから唯一持っていたFD50mm F1.4のレンズは常に開放状態。これを当時のMFでピント合わせするのは超絶難しかったです。でも最高に楽しい。

ソースカツ丼

僕が富士フイルム好きなのは、たぶんA-1で撮っていた経験があるからです。X-Pro1からの軍艦ダイヤル回帰な操作系は、味気ないこれまでのデジカメの撮影リズムに、大きな一石を投じたと勝手に思っています。結局、趣味のカメラはどこまで行っても自己満足な一面はあるもの。だったら、撮ってて最高にテンションが上がる一台を見つけるべきですよね。

バイク

ぜひ、大好きな一台を見つけて欲しい

石に射す光

残念ながら僕のA-1は露出計が壊れていたり、シャッターの調子が悪く、撮影できません。都内には結構修理をしてくれるお店もあるようなので、そのうち直してまたA-1で撮りに行きたいです。

皆さんも、心から愛せる一台をぜひ、探してみてください。