「知的文章術」は日頃感じていた文章に関するモヤモヤを晴らしてくれる一冊

知的文章術

ブログを書くようになって、自分が書いた文章が人に見られていることを意識するようになりました。意識はしているものの、じゃあここからどう改善すればいいのか全くわからない、自分の文章のどこが、どういう理由で悪いのかわからない状態に陥ってしまいました。

家にたまたまあった「知的文章術」

そんな時、家でたまたま見つけたのがこの本です。奥さんが前に買ったもので、積読していたのを売ろうとしていたので、その前に読んでみることにしました。

知的文章術~誰も教えてくれない心をつかむ書き方

目次を見ると

  • 長文と短文
  • つなぎ
  • である調、ですます調
  • 推敲

など、まさに自分がモヤモヤしていた「文章のギモン」についての章がバッチリ並んでいたのです。

著者の外山滋比古さんはなんと当時93歳で、過去に数々のベストセラーを書いてきた作家とのこと。どうやらインターネットやブログの文章にはあまり親しみがないらしく、当然ですがWebライティング向けに書かれている本ではないです。新聞の寄稿とか、かっちりした文章向けに書かれていると思います。ただ、その知識や心得はちょっとしたSNSやブログの文章にも通ずるところがあり、納得できました。後半には手紙(もちろん紙の)の正しい書き方など、僕の世代にとっては逆に新鮮な内容も盛り込まれています。

「耳で書く」 と 「気負わず書く」

一文の長さや、つなぎの方法などについては例文も豊富に掲載されていて、納得できる説明が多かったです。でもいざ実践するにはなかなか難しく、一瞬で習得できるような単純なメソッドは語られていません。
その中でもすぐにできそうだな、と思ったのは「耳で書く」ということ。文章は頭の中で再生したり、実際に音読してみたときに、耳障りだったり違和感が感じることがあってはならないというのです。耳障りに聞こえる原因は、「が」や「の」など同じ文字が頻出する場合や、文章が長すぎる、句読点が適当ではない、などが挙げられます。

もう一つは「気負わず書く」こと。本の中では頻繁に、「小難しいことを言っているけど、とにかくはじめは好きなことを好きなように書きなさい」といった趣旨のことを言っていました。これは共感できます。僕もこのブログの最初のほうの記事は誰も読んでいないのをいいことに、酷いクオリティで書いていたと思います。文章についての本を読んでしまうと、途端に自分の中のハードルが上がります。まずはスラスラ自分が思ったように書く、そして推敲することが上達のポイントのようです。

僕の文章も精進します

特に面白い文章を目指したブログではないのですが、正しく読みやすいものを書くことは必要だと感じています。この記事の文章もまだまだ改善の余地がありそうですが、いつでもリライト(修正)できるのがブログのいいところ。気負わずコンスタントに書いていけるように頑張ります。

この本の内容を実践して、すべてを消化するまでは長い道のりになりそうです。それでもバイブルとして何度も読んでみようと思える本だったので紹介しました。オススメです。