EvernoteからOneNoteに乗り換え、最終的にAppleメモに行き着いて今さら気づいた「メモ」の本質

Appleのエコシステムに移行するシリーズ第二弾です。前回はGoogle ChromeからSafariに乗り換えて不便だったたった1つのことでしたのでそちらもよろしければご覧ください。

Evernoteを使っていた

僕はそもそもEvernoteを結構使っていました。ライフログにハマっていた時期があり、SNSの投稿やチェックインなどをすべてTwitterに集約して、ツイエバでEvernoteに毎日保存していました。1日1ノートなので、相当な量になっていたと思います。そのほかにもIFTTTなどを使ってYoutubeのお気に入りやGmailのスターをEvernoteに保存していました。

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そのうちIFTTTやツイエバの仕様が変わり、よくある話で今までのレシピがうまく動かなかったりするようになるのですが、めんどくさくて修正しませんでした。そしてだんだんライフログ熱が冷めていき、Evernoteもあまり使わなくなったのでした。

もうひとつのEvernoteを辞めた理由に、Macを買い換えたときにデータの同期がすごく時間がかかったことがあります。当時のEvernoteって終了しようとすると「まだ同期中だけどマジで言ってんの?」みたいなダイアログが出て非常にウザかったんですよね。それこっちの都合じゃないし。ウザいものは使わない主義なので、代替のものがないのにアンインストールしちゃいました。

Microsoft OneNoteという選択肢

数ヶ月前、「Windows 8.1タブレットって最強なんじゃないか」という魔が差し、LenovoのYoga Tablet 2を持ち歩いていた時期があります。結果的にそのYoga Tabletがイマイチで、使うのをやめてしまったんですが、そのときに愛用していたのがMicrosoft OneNoteです。

一番大きかったのが、Windowsの手書きキーボードが使えること。フリードローイングも便利なんですが、どちらかというと手書きを認識して文字入力してくれる機能が抜群に使いやすかったんですよね。普通にそれで議事録を取れるレベルでした。
また、録音機能もすごいです。これに関しては今でもたまに使います。ノートを書きながら録音できて、再生時にはその時間に書いていた文字を強調表示してくれるんです。また、体裁にとらわれず白紙の色んなところに色んなコンテンツを置くことができるのも魅力です。タブやカテゴリ分けもかなり細かく分けられるし、いろいろなメリットがありました。

OneNoteの魅力はこの動画が地味に伝わりやすいと思います

使わなくなった理由は単純で、Macで使うとなんかダサい感じがするからです。これはディスっているわけではなく、Windows版と似たデザインだからなのか、やっぱりMacで動かしてるとなんか調和がとれないんですよね。本当にすごくノートとして使いやすかったんですが、気持ちが乗らず、辞めてしまいました。

Apple「メモ」の優位性とは

さて、今はメモアプリとしてApple「メモ」を使っています。Mac上でのファイル名はNotes.appです。iPad mini 4を購入した頃からはずっとAppleメモを使っています。iOS9から、画像が貼れたり、手書きができるようになりました。Apple製なのでApple製品間で同期して使うには抜群に速いですし、OSの共有メニューにほぼ100%居てくれるのはとても心強いです。でも

ノートそのものを書くオペレーションに関しては、正直EvernoteやOneNoteの足元にも及びません。

機能的にはできないことのほうが多い印象です。Webクリップも、ワンクリックで…というわけにはいきませんし。

では何がメリットなのか。僕はシンプルさ軽さだと思います。メモというのは、書きたいと思ったときにすぐに書く必要があります。OneNoteやEvernoteの場合、書こうと思ったときにどうしても、「このノートブックのこれに書こう」とか「こっちのノートのほうが適切かしら」とか、書くまでに無駄な思考が走ります。Evernoteっていろんなアプリやサービスと連携できるがゆえに、厳密に「これはこのノートブック」みたいに、きれいにオーガナイズしたくなっちゃうんですよね。でもAppleメモの場合は「とりあえず新規作成して書いてまえ!」という気持ちにさせてくれます。一応フォルダ管理もできますが、Evernoteのように連携できるサービスが多くないので、どうでもいいやという気持ちにさせてくれます。実際私もフォルダをいくつか作りましたが、整理するのが面倒でやってません。むしろそのUIが「整理するな」と言わんばかりの使いにくさです。
そしてAppleメモには、整理しなくてもどうにかなる検索の速さがあります。これはデカいです。作成するときに、あとから思い出せるようなキーワードを入れておけば、全文検索時に引っかかってくれます。紙のメモ帳に検索機能がついただけのようなシンプルさが、使い始めるとじわじわクセになってきますよ。「メモ」という行為の本質に気づかされる感じです(大袈裟)

とりあえず書く、あとで検索!これ重要です。僕はしばらくAppleメモを使っていきたいと思います。

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Webクリップできない問題

Appleメモは記事全体のWebクリップがEvernoteのようにボタンひとつでサクッとできません。対応するまで我慢しますが、Safariのリーディングリストを使えということなんでしょうか?うーーん。。。

共有メニューからメモを選んで保存するとこんなんになります。

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今後はAppleエコシステムのエコな部分とか、ThunderbirdからApple「メール」に移行した話とかを書きたいですね。